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医療レーザーの照射は看護師ができる?可否と条件を解説

粕谷ありさ監修:粕谷ありさ(看護師・株式会社GrandFusion 代表取締役)
医療レーザーの照射は看護師ができる?可否と条件を解説

この記事の要約

医療レーザーの照射は医療行為に当たるため、医師の指示があれば看護師も行えますが、指示がない独断の照射は違法です。レーザーで毛根などを破壊する脱毛は、医師免許のない人が業として行えば医師法第17条に違反すると整理されています。大切なのは、医師が施術現場に立ち会う必要はないものの、医師の指示・連携の体制は必要だという点。医師のいないエステサロンでの照射は、看護師資格があっても違法です。導入や独立では、機器より先に医師連携の体制を確認しましょう。最終的な可否は専門家へ。

  • 医療レーザー照射は医療行為。医師の指示があれば看護師も行える
  • 医師の指示なき独断の照射は違法(医師法第17条・保助看法第37条)
  • 医師の立ち会いは必須ではないが、医師の指示・連携は必要
  • 医師不在のエステサロンでの照射は、資格があっても違法

目次

看護師がレーザー照射を行う流れ
看護師がレーザー照射を行うまでの流れ

1. 医療レーザー照射は医療行為

これから、医療レーザー照射がなぜ医療行為に当たるのかを解説します。

  • 1-1. なぜ医療行為に当たるのか
  • 1-2. エステの光脱毛との違い

1-1. なぜ医療行為に当たるのか

医療レーザーによる脱毛は、医療行為に当たると整理されています。

レーザー光線などの強力なエネルギーを毛根部分に照射し、毛乳頭や皮脂腺開口部を破壊する脱毛方法は、人体に影響を与える行為です。これを医師免許のない人が業として行えば、医師法第17条に違反すると整理されています。出力の高さゆえに、医学的な判断が必要とされているわけです。

同じ脱毛でも、組織を破壊するレベルになると話が変わります。だからこそ、誰がどんな体制で行うかが厳しく問われるんですね。

医療レーザーの照射は、まず医療行為だという前提を押さえましょう

1-2. エステの光脱毛との違い

医療レーザーと、エステの光脱毛は、法的な扱いが異なります。

毛根などの組織を破壊するレベルの照射は医療行為とされ、医療機関でしか行えません。一方、組織の破壊に至らない範囲の光を使うエステの脱毛は、別の整理がされています。見た目は似ていても、出力や作用の仕方で、医療かどうかの線が引かれているわけです。

お客様からは同じ脱毛に見えても、中身はまったく別物。ここを混同すると、合法のつもりが違法だった、という事態につながります。

医療レーザーとエステ脱毛は別物、という前提で考えることが大切です

2. 看護師は照射できるのか

これから、看護師が医療レーザーを照射できるのかを解説します。

  • 2-1. 医師の指示があれば合法
  • 2-2. 医師の指示がなければ違法
合法に照射できるケースと違法なケース
合法に照射できるケースと違法なケース

2-1. 医師の指示があれば合法

看護師は、医師の指示を受けたうえでなら、レーザー照射を行えます。

保健師助産師看護師法第37条により、看護師は医師の指示のもとで診療の補助を行えます。医療レーザーの照射も、この枠組みの中で、医師の指示・連携のもとに行うことが前提です。日々の現場で看護師が多くの処置を担っているのと同じ考え方ですね。

資格があるから自由にできる、というわけではありません。医師の指示という条件つきで担える、と理解しておくと安全です。

医師の指示があれば、看護師のレーザー照射は合法に行えます

2-2. 医師の指示がなければ違法

逆に、医師の指示がないまま独断で照射すれば違法です。

看護師が医師の指示を受けずに、独断でレーザー脱毛を行うことは認められていません。厚生労働省も、医師の指示のない看護師単独での施術を違法な例として示しています。資格があっても、指示の実態を欠いた照射はリスクが高い、ということです。

忙しい現場で、つい指示の確認をなあなあにしてしまう。そんな小さな緩みが、違法の線を越える原因になりかねません。

医師の指示があるかどうかが、合法と違法の分かれ目です

3. 知っておきたい重要なポイント

これから、知っておきたい重要なポイントを解説します。

  • 3-1. 医師の立ち会いは必須ではない
  • 3-2. エステサロンでの照射は違法

3-1. 医師の立ち会いは必須ではない

意外と知られていませんが、医師が施術現場に立ち会う必要はありません。

医師の指示を受けたうえで看護師が照射するのであれば、医師がその場に立ち会っていなくても問題ない、と整理されています。つまり、必要なのは医師の指示・連携であって、常に隣にいてもらうことではありません。これは、独立や連携の形を考える看護師にとって、現実的な選択肢を広げる大切なポイントです。

医師がずっと張り付いていないと無理、と思い込んで諦めていた方もいるかもしれません。でも、指示・連携の体制があればよい、と分かると、見え方が変わります。

必要なのは立ち会いではなく、医師の指示・連携の体制です

3-2. エステサロンでの照射は違法

一方で、医師のいないエステサロンでの照射は違法です。

看護師の資格を持っていても、医師のいないエステサロンで医療レーザー脱毛を行えば、違法と整理されます。資格の有無だけでなく、医師の指示・連携が成り立つ場所・体制かどうかが問われるからです。場所と体制の条件は、見落とされがちですが重要です。

資格があるから大丈夫、と場所の条件を軽視すると危険です。どこで、どんな体制で行うかまでセットで確認しましょう。

資格に加えて、医師連携が成り立つ場所・体制であることが必要です

4. 導入・独立で確認すること

これから、導入や独立で確認すべきことを解説します。

  • 4-1. 医師の指示・連携の体制
  • 4-2. 専門家への確認

4-1. 医師の指示・連携の体制

レーザー機器の導入や独立では、医師の指示・連携の体制を最初に確認します。

機器を選ぶより先に、医師の指示・連携が実際に機能する体制を作れるかを確かめます。立ち会いは不要でも、指示・管理が及ぶ仕組みは欠かせません。買ってから合法的に使えなかった、という事態を避けるためにも、体制が先、機器は後、という順番を意識しましょう。

高額なレーザー機器ほど、体制の確認を後回しにすると痛手が大きくなります。先に土台を固めるのが、結局いちばんの近道です。

医師の指示・連携の体制づくりを、機器選びより先に進めましょう

4-2. 専門家への確認

迷う点は、専門家に個別に確認します。

レーザー照射の可否は、機器の種類・出力・使用目的・体制によって個別に変わります。光脱毛との線引きが微妙なケースもあるため、一般論で自己判断せず、弁護士や連携先の医師に具体的に確認するのが確実です。美容医療の規制は近年も整理が進んでいるので、最新の状況を踏まえて相談すると安心です。

グレーに見える部分は、勝手に白黒つけず専門家に聞く。これが、安心して長く続けるためのいちばんの近道です。

専門家への確認を前提にすれば、レーザー機器も安心して活かせます

レーザー照射の合法チェックリスト
合法に照射するための確認チェックリスト

CL.hubが取り扱うクリニカルマシンについて

本記事で解説した医療レーザーや医療ハイフなど「医療行為」に当たる施術は、医師の指示・管理のもとで行う必要があります。一方、CL.hubが取り扱うクリニカルマシンは、医療機器に該当しないエステ向けの区分であり、医師の関与なく導入・使用いただけます。

※施術内容によっては医療行為に当たる場合があります。導入時は区分について個別にご確認ください。

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よくある質問(Q&A)

Q1. 看護師が一人で医療レーザーを照射してもいいですか?

医師の指示があれば、看護師が照射を行えます。医師が現場に立ち会う必要はありませんが、医師の指示・連携の体制は必要です。指示のない独断の照射は違法と整理されています。

Q2. エステサロンの光脱毛(IPL)も同じ扱いですか?

毛根などの組織を破壊するレベルの照射は医療行為とされ、医療機関でしか行えません。組織破壊に至らない範囲の光脱毛は別の整理ですが、線引きが微妙な場合は専門家に確認しましょう。

Q3. 医師が常にそばにいないと違法ですか?

医師の立ち会いは必須ではありませんが、医師の指示・連携の体制は必要です。立ち会いの有無ではなく、指示・管理が機能しているかが問われます。

※本記事は一般的な法令の考え方を整理したものであり、法的判断は専門家確認を前提とします。特定の施術の適法性や効果を保証するものではありません。

粕谷ありさ
この記事の監修者

粕谷ありさ看護師/株式会社GrandFusion 代表取締役

看護師として臨床現場に立ち、美容医療の現場も経験。看護師専門サロン「CLINICAL BEAUTE」を立ち上げ、クリニカルマシンの開発・販売、開業アカデミーの運営までを手がける。医療と美容の両方を知る立場から「看護師のセカンドキャリア」とクリニカルサロンの開業・運営を支援。

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